懐疑的ではあったけど、タイトルに惹かれて自己啓発本を読んでいる。人との関わり方とか、会話についてのね。確かにそれが実践できれば、気に入られるだろうなぁと思うことばかりだし、実際明日からでも使えそうなテクニックが多い。
だけども読み物としては退屈極まる・・・。これは読書として楽しむものではない。
なんだか偉い先生が目の前にいて、「ああしないさい、こうしなさい。さもなければ・・・」と延々助言を聞かされているようで、非常に疲れてくる。特定の人にとって役には立つが、とてもつまらない。そんな感じ。
2冊手に取ってみただけなんだけど、共通するのは「いかに気に入られるか、人脈を増やすか」多分同じ種類の別の本でも似たような話になると思う。
なんとなくそこに社会の在り方を見るというか、「ああ、実力云々よりも、気に入られることが大事なんだなぁ・・・」とそんな感じが致します。
人によっては苦痛であったり、不快を感じるだろうなぁ。人脈を増やすと確かに縁というかチャンスというか、増えるけど、同時に維持管理もとても大変になってくる。
SNSやスマホにあまり縁が無いけど、これらの発達でいつでも連絡が取れるようになったが、その分とても気を使うというか、めんどうになったというか、そっちの世界でも根回しをしなければならないのか・・・という印象を読んでいて受けた。げんなりした。
[便利なものが便利であるが故に普及し、いつしか「必要」なものになる。世の中必要なものだらけになったら、こんなに生きにくいことはないだろう。]なるほどね・・・。
他人に良く思われようとするならば、幾分自分が不快になることは避けては通れない。人脈が多ければ多いほど、自分の人生の時間は削られていくのだと思う。
まあ、良いか悪いかはそれぞれですがね。